私が在学している沖縄高専の学内回線で、Arch Linuxを普通にインストールしようとすると、認証プロキシにより弾かれてしまう。

そこで、プロキシを設定して、Windows 10とのデュアルブートの環境を構築する手順を記しておく。

(注) 本稿を参考にしてインストールを試みて、大切なデータが消えても、私は責任を負いかねる。

環境

  • 東芝 dynabook RX73 (2017)
  • Intel Core i5-7200U
  • Windows 10
  • UEFI
  • 回線には有線接続
  • 回線に認証プロキシ有り

ブータブルUSB(インストーラー)の作成

ダウンロードページからArch LinuxのISOをダウンロードする。

ファイル名はarchlinux-XXXX-x86_64.isoである。

Arch linuxのISOを書き込むためにRufusをダウンロードする。

Rufusを起動し、USBと先ほどダウンロードしたArch LinuxのISOを指定し、Startをクリックする。

書き込むモードを聞かれるが、「ddモード」を選択する。

Windows 10の設定

Windows 10とのデュアルブートにしない場合は、この項をスキップしてよい。

Windows 10のスタートメニューから「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」を検索し、起動する。

Windows 10のパーティションを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択する。

私の環境ではWindows 10のパーティションの名前はTIH0173800A (C:)であった。

Arch Linuxに割り当てるハードディスクのサイズを「縮小する領域のサイズ」に指定する。

私は64GBをArch Linuxに割り当てたいので、65536MBを「縮小する領域のサイズ」に指定した。

「縮小する領域のサイズ」に指定できるサイズと、ハードディスクの空き容量が合わない場合は、下のコマンドを管理者特権で実行することで解決できる。

>を入力する必要はない。

> defrag c: -w -v

WindowsとLinuxのデュアルブートにすると、時刻に差が生じてしまうので、下のコマンドを管理者特権で実行して修正する。

> reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation" /v RealTimeIsUniversal /d 1 /t REG_DWORD /f

「コントロール パネル」→「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」→「システム設定」から、「現在利用可能ではない設定を変更します」を選択し、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。

BIOSの設定

Shiftキーを押しながらWindows 10をシャットダウンをする。

PCを起動し、dynabookのロゴが表示されている時にF2キーを連打するとBIOSの設定画面が表示されるので、SecurityのSecure BootをDisabledにし、BIOSを終了する。

ブータブルUSBの起動

Shiftキーを押しながらWindows 10をシャットダウンする。

PCを起動し、dynabookのロゴが表示されている時にF12を連打すると、起動メニューが表示されるので、USBを選択する。

Arch Linuxのインストール

私は日本語キーボード配列を使っているので、日本語キーボード配列に設定する。

英語キーボード配列の場合は実行する必要はない。

#を入力する必要はない。

# loadkeys jp106

現在のパーティションの状態を確認する。

# fdisk -l

パーティションを編集するためのツールを起動する。

# fdisk /dev/sda

Arch Linuxをインストールするパーティションを作成する。

何も入力せずにEnterを押すことで、ハードディスクの空き容量にパーティションが自動で作成される。

:を入力する必要はない。

: n

パーティションが作成されたことを確認する。

: p

パーティションの変更を保存してfdiskを終了する。

: w

作成したパーティションをext4でフォーマット(初期化)する。

ext4とは、Linuxでよく使われているファイルシステムのことである。

Xは作成したパーティションの番号に書き換える。

(注) この操作を誤ると、大切なデータが消える恐れがあるので気を付ける。

# mkfs.ext4 /dev/sdaX

作成したパーティションをマウントする。

マウントとは、ファイルシステムをディレクトリに埋め込み、扱えるようにすることである。

# mount /dev/sdaX /mnt

ブートローダーをインストールするため、EFIシステムパーティションもマウントする。

YはEFIパーティションの番号に書き換える。

EFIシステムパーティションの番号は下のコマンドを実行すると確認できる。

# fdisk /dev/sda

(注) EFIシステムパーティションをマウントしたまま/mnt/bootを削除すると、EFIパーティションのデータが消えてしまうので気を付ける。

# mkdir /mnt/boot
# mount /dev/sdaY /mnt/boot

プロキシを設定するため、Vimで/etc/profile.d/proxy.shを作成する。

# vim /etc/profile.d/proxy.sh

Vimが使えない場合はnanoでもよい。

# nano /etc/profile.d/proxy.sh

ファイルの内容を下の通りに編集する。

USERNAME, PASSWORD, ADDRES, PORTは適宜置き換える。

認証プロキシでない場合はUSERNAME:PASSWORD@を削除する。

export http_proxy=http://USERNAME:PASSWORD@ADDRESS:PORT/
export https_proxy=$http_proxy
export ftp_proxy=$http_proxy
export rsync_proxy=$http_proxy
export no_proxy="localhost,127.0.0.1"

プロキシの設定ファイルを実行できるようにする。

# chmod +x /etc/profile.d/proxy.sh

プロキシの設定ファイルを読み込む。

# source /etc/profile.d/proxy.sh

システムクロックの更新をする。

# timedatectl set-ntp true

「/etc/pacman.d/mirrorlist」を編集し、近いサーバーの記述を上に移動し、ミラーを設定する。

# vim /etc/pacman.d/mirrorlist

ベースシステムをインストールする。

# pacstrap /mnt base base-devel

インストール先の環境でもプロキシの設定を保持するため、/etc/profile.d/proxy.shをコピーする。

# cp /etc/profile.d/proxy.sh /mnt/etc/profile.d/proxy.sh

fstabを生成する。

# genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

インストールしたシステムにchrootで移動する。

# arch-chroot /mnt

設定に必要なソフトをインストールする。

# pacman -S vim networkmanager efibootmgr os-prober grub

タイムゾーンの設定をする。

# ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

ハードウェアクロックをUTCに設定する。

# hwclock --systohc --utc

/etc/locale.genを編集し、en_US.UTF-8 UTF-8ja_JP.UTF-8 UTF-8#を消す。

(注) GUI環境がないと文字化けするので、en_US.UTF-8 UTF-8#を確実に消すこと。

# vim /etc/locale.gen

ローケルを生成する。

# locale-gen

日本語を表示する環境が整っていないので、英語を使用する設定をする。

# echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf

日本語キーボード配列を使用する設定をする。

# echo KEYMAP=jp106 > /etc/vconsole.conf

ホストネーム(コンピュータを識別するための名前)を設定する。

適宜、HOSTNAMEを書き換える。

# echo HOSTNAME > /etc/hostname

ルートのパスワードを生成する。

# passwd

インストール後もネットワークに接続できるようにNetworkManagerを有効にする。

# systemctl enable NetworkManager.service

Arch Linuxを起動できるようにするため、GRUB(ブートローダー)をインストールする。

# grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=grub

GRUBの設定ファイルを生成する。

# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

普段、rootで作業するのは危険なので、ユーザーを追加する。

USERNAMEを書き換える。

# useradd -m -G wheel -s /bin/bash USERNAME

追加したユーザーのパスワードを設定する。

# passwd USERNAME

chroot環境を抜ける。

# exit

PCを再起動する。

これでArch Linuxが起動できるとインストールの完了だ。

# reboot

rootでログインする

PASSWORDには先程設定したrootのパスワードを入力する。

login: root
Password: PASSWORD

Windows 10を起動できるようにする。

# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

PCを再起動する。

# reboot

GRUBのメニューにWindowsの項目があるのを確認したら、デュアルブートの設定の完了だ。

参考

インストールガイド – ArchWiki


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